風間は一生懸命でまっすぐなキャラクター
――風間はハッキリ物を言う性格で、理屈っぽく生意気ですが憎めないため、周囲からかわいがられている人物ということですが、尾崎さん自身はどんな印象を持ちましたか?
一生懸命でまっすぐで、何でも言っちゃうし、ちょっと空気読めないところがあるのですが、視聴者が疑問に思っていることを一番素直に伝えているキャラクターだと思うので、自分自身も素直な気持ちで役に入っています。監督さんにも、「そのままの匠海でいてほしい」と言われました。風間は、ズバッと言いますが、一生懸命だし、そこに悪い気持ちもないし、その純粋さが愛される部分なのかなと思いました。
――加えて、看護師の森(山谷花純)に思いを寄せているものの、アプローチが下手でいつもスルーされているというキャラクターでもありますね。
女性へのアプローチは、自分もあんまり得意ではないですが、風間が極端なので、風間よりは出来るかも? 風間には「あんまりみんなが見てる前でご飯に誘うなよ」と言いたいです。みんなの前はきっと嫌ですよね。風間は森さんが大好きなので、気持ちだけで行動してしまっている感じがありますよね。
現場では他の共演者に「自然と引っ張られて役に入れている」
――風間には、努力を重ねて医者になった苦労人という一面も。尾崎さん自身もずっと前からやりたいことが決まっていて、音楽の学校に通い努力を重ねた点では共通している印象です。
僕は、長く芸能活動をして、今こうしてデビューできたというタイプなので、苦労人という面ではすごく似ている部分もあります。僕は昔から歌で何かを届けたいっていう思いがあり、その後もいろいろあって今があります。うまくいかない瞬間の方が多かったので、確かに風間に似ている部分なのかもしれないです。
――研修医ということで、役作りのために勉強していることはありますか。
調べることもありますが、ある程度のイメージを持ちながら現場に入って皆さんと過ごしていくと、徐々にキャラクターが分かってくるということを実感しています。手術シーンでは、研修医という立ち位置がすごくよく分かりましたし、皆さんのお芝居がすごいので、自然と引っ張られて役に入れている気がしています。杉咲さんと若葉さんの手術シーンを見て、役の向き合い方としてすごく勉強になりました。まだ風間が難しい言葉を使う瞬間はなくて少しホッとしていますが、後半に出てくるかもしれないので心構えはしています。
取材・文=水沢あすみ