モーリスの数々の悪行がシエルによって暴かれる
第3話の見どころといえば、エドガー・レドモンド(CV.渡部俊樹)の寮弟・モーリスのこれまでの悪行がシエルによってP4(監督生)に告発されたシーンだ。美術室にモーリスを呼び出したシエルは集めた証拠を手に、モーリスがジョアン・ハーコート(CV.徳留慎乃佑)含む数名の生徒に白鳥宮(スワン・ガゼボ)への誤った集合時間を伝えていたことやレドモンドに頼まれたデータのまとめを後輩に依頼していたことなど、これまでの悪行を問い詰めた。
「学園一の美少年」と称されるモーリスは人当たりも良く有能という設定ではあるが、このシーンで彼の本性が明るみに出る。これまでの可愛らしい声ではなく、人が変わったようにドスの利いた声でシエルを挑発、終いには取り巻きの生徒を使ってシエルに暴行を加えようとした。ここでヒーローの如く助けに来たのはハーマン・グリーンヒル(CV.武内駿輔)とエドワード・ミッドフォード(CV.山下誠一郎)だ。続いて、ロレンス・ブルーアー(CV.榎木淳弥)とグレゴリー・バイオレット(CV.橘龍丸)も美術室に駆けつけた。そして、美術室には糸電話と同じ仕掛けが施されていて、今までのシエルとモーリスのやり取りが白鳥宮に居るレドモンドに筒抜けであったことが明かされると、モーリスは崩れ落ちるのだった…。
事実を知ったレドモンドからは兄弟関係を解消され、シエルによって追い討ちをかけるように、その美しい顔の“本当の姿(すっぴん)”の写真が学園中にばら撒かれるという最後には「嘘に嘘を重ねたモーリスへの止めにモーリスの真の姿を晒すシエルが最高に痛快」「モーリスきゅん、違う場所で幸せになってくれ…」「モーリスみたいな努力家タイプ大好き… あの才能はきっとどこかで活かせるよ…」と清々しさや哀れみが感じられるコメントも見受けられた。
ついにシエルは目標とするクレイトンの寮弟に
ストーリーの最後ではモーリスの一件を経て、シエルは念願ともいえるブルーアーの寮弟・クレイトン(CV.石毛翔弥)の寮弟に任命されることとなる。
シエルが寄宿学校に入学した目的でもあるデリック・アーデンの行方の真相に一歩近づいた第3話。学園で一体何が起こっているのか、今後の展開からも目が離せない。
◆文/笹本千尋
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