白崎は羽山への思いが募っていく
翌日、撮影現場で、椅子に座って並んで待つ二人。思い詰めた表情で緊張している白崎の手を羽山は黙って握ってやる。おずおずと白先が羽山に視線を移すと、羽山は静かにほほ笑みかけ、白崎も安心したようにかすかにほほ笑み返す。
スタッフから声を掛けられて二人は撮影場所に向かう。白崎は歩きながら羽山からアドバイスされた通りに自分の好きな物を思い浮かべていくと、手や寝顔など羽山に関するものばかりになり、どんどんと羽山への思いが募っていく。
監督から撮影スタートの声が掛かると、白崎は感情を乗せて「好きです、涼二さんのことが」とせりふを言って、一筋涙を流す。監督から「オッケー」と大きな声が掛かり、拍手が沸き起こるのだった。
白崎が羽山への思いを自覚して、神がかった熱演を披露することができ、感動を呼んだ。SNSでも「白崎の涙に全俺も泣いた、、、、」「儚さと気持ちが溢れ出てくる感じが最高だった」「すごく再現度が高くて美しくてドキドキしました」と視聴者から称賛の声が寄せられた。
◆構成・文=牧島史佳
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