火狩りの王 第2シーズンのあらすじ一覧
雷鳴と共に、空から灯子たちの前に落獣が現れる。だが、灯子はおびえる様子もなく、かなたら狩り犬と共に落獣に挑む。その姿を明楽、煌四、ひばりは驚きながら見つめる。そんな中、灯子はひばりに手揺姫の元へと案内される。歩みを進める中、灯子はひばりから、手揺姫が神族の力を束ね、この世の柱となっていること、そして妹の揺るる火を通して交流した灯子から、外の世界について話を聞きたがっていると知らされる。
油百七の執事は家庭教師として燠火家に入り込み、綺羅をさらった神族・耿八を狙う。「あと一人つぶせば、神族の統治も終わりだ」とつぶやく油百七は、揺るる火の命を奪うため、依巫となっている綺羅にも襲い掛かろうとする。そんな彼を炉六と煌四が必死に止める中、火華が現われ、娘を守るために夫に歯向かう。灯子はようやく神宮にたどり着き、綺羅の中の揺るる火と言葉を交わす。そして灯子は煌四や痛ましい姿の炉六と合流する。
焚三の研究の目的は、人々が炎魔の火に頼らない生活が成立することの証明だと煌四は聞かされる。そんな彼の前に、綺羅の中にいる揺るる火が姿を現わす。焚三は揺るる火へ、千年すいせいに戻るか、それとも綺羅をよりましとし、姫神の座に就くのかを選べと迫る。そこにひばりも現われ、焚三と対立する中、綺羅が自我を取り戻し、神族たちに煌四と緋名子を巻き込むなと懇願する。一方、灯子はクヌギの近くで置き去りにされていた灰十の鎌を見つけ出す。
灯子や明楽、そして炉六とも別れて行動していた煌四は、妹・緋名子に続き、工場地帯で木々人・キリとの再会を果たす。一方の灯子たちも、火穂と再会する。「明楽が新しい王になれ」という照三からの伝言を受け取り、再び神宮へと足を進める途中、灯子たちは娘の綺羅を捜す火華と出会う。そして、巨大な木々人・クヌギによって神宮へたどり着いた煌四は、焚三から「緋名子を渡せ」と告げられる。
灯子たちは揺るる火がともす明かりに導かれ、地下道を進んでいた。途中、黒い森に出た彼らは、偶然にも炎魔と戦う明楽と炉六と再会し、無事合流することに。煌四はクンに蜘蛛たちの火を恐れない体を作った虫を捜してほしいと依頼するが、灯子は緋名子や綺羅を助けに行こうとしない彼を責める。そんな中、明楽は三通の願い文を懐から取り出し、炉六と煌四に一通ずつ預ける。そして灯子を連れ、クンの虫捜しについていくと告げる。
煌四はひばりが見せる幻によって、焚三が水の氏族という正体を隠しながら、緋名子の体を作り替えたことを知る。怒りに震える彼に、ひばりは、綺羅が揺るる火の入れ物となる“依巫”に選ばれたことを告げる。恐るべき計画が水面下で進んでいたのに気付かなかったこと、自らが開発した雷瓶で多くの命を奪ったことに、煌四は絶望する。一方、地下道を使って明楽の後を追う灯子は、再び揺るる火と出会い、彼女の悲しみに触れる。
クモの首都侵攻の目的、そして彼らの願いを知った煌四は、灯子の窮地を察知したかなたに導かれ、走り出す。綺羅が目の前で神族に連れ去られるのを、成すすべもなく見つめることしかできなかった灯子のもとに、いち早くかなたが駆け付ける。その直後、彼女たちを地震が襲う。立ちのぼる土煙から、木々人のクヌギとヤナギが現われ、亡くなった木々人の墓を作るために地上にやって来たと灯子に告げる。そんな中、新たな神族・瑠璃茉莉が姿を見せる。
蜘蛛が操る炎魔が入り込み、首都は戦場と化す。火狩りと狩り犬が集結する中、明楽から「クンと共に逃げろ」と指示された灯子だが、煌四と緋名子の父の形見でもある鎌で、炎魔を一刀両断していく。戦いの中で限界を迎える灯子と、けがを負いながら彼女を守る明楽は、駆け付けた炉六とみぞれ、煌四、そして緋名子によって窮地を救われる。灯子はもうろうとする意識の中、地上に帰還する千年すい星“揺るる火”の声を聞く。