比嘉愛未主演のドラマ「推しの王子様」(毎週木曜夜10:00-10:54、フジテレビ系)の第4話が8月5日に放送された。航(渡邊圭祐)のために何か夢中になれることはないかサポートする泉美(比嘉)。そんな中で航や社員にかけた言葉が温かく、見る者の胸に響いた。(以下、ネタバレがあります)
泉美が放つ、心に響く言葉
本作は、乙女ゲームを制作するベンチャー企業の社長・泉美が、ゲームのキャラクターにそっくりな航を理想の男性に育てるため奮闘する“逆マイ・フェア・レディ”な日々を描くロマンティックコメディー。
「好きなものって人生を輝かせてくれる」。お仕事ドラマとしても面白さを増しているなか、第4話はこの泉美のせりふがポイントだった。
初めての給料日を迎え、喜びのあまり全額を下ろしたものの特に欲しいものはない航。会社の同僚・芽衣(徳永えり)が、推しの俳優が出演する舞台を全公演見に行くことに「金もったいなくね?」と不思議に思い、泉美からは「お金の使い道は物質的なものだけじゃないの。形に残らなくても価値があるものだってある」と言われるが、いまいちピンときていない様子。泉美は航に何か夢中になれるものが見つかればと、手助けしようとする。
そんなとき、芽衣の推しに熱愛と相手の妊娠が発覚。落ち込む芽衣を見て、「好きなものがあるといつかしんどくなるんですよ…」と航はつぶやいた。
しかし、第1話で「推しは私たちに生きる力をくれます」と言い、誰よりも推しがいることの良さを知る泉美は違った。泉美の前でも「好きなものって、ない方が楽じゃね?」という航に、泉美はその生き方を否定はしないとしつつ、冒頭のせりふを告げた。
そして、舞台の千秋楽を見に行くことをためらっていた芽衣にも、「今までの時間を否定しないで」と最後に会ってくるように背中を押した。
泉美はけして好きなことがなかったり、推しがいなかったりすることを否定はしないが、好きなこと、夢中になれることが力になることを、身をもって知っているからこその言葉は心に響くものだった。