航が少しずつ“いい男”に
泉美と芽衣のやりとりを聞いていた航にも変化が訪れた。
実はコンクールで入賞するほど絵が得意だった航。しかし、高校1年生のときに母親が家を出ていき、その1年後に父親が再婚して居場所がないと感じて上京。そこから食べることに必死で、絵を描く余裕などなかったのだった。
そんなことから絵を描くことを避けていたが、観劇に行く芽衣のために自分が仕事を手伝うと宣言。無気力だった航が、副社長の光井(ディーン・フジオカ)に何度ダメ出しされても、懸命に1本の木を描くことに打ち込み、無事に採用された。
絵を描くことの楽しさを思い出した航。そして、会社の同僚たちが仕事に打ち込む思いも理解していく。
その夜、航はお礼として初任給から泉美にショートケーキをみやげに買ってきて、「いい男になってきたじゃん」と泉美は喜び、航の頭をヨシヨシとなでた。
ドキッとする場面だったが、ラストでは幼なじみの杏奈(白石聖)が航に告白する展開に。“好きなものって人生を輝かせてくれる”という言葉が推しや趣味、仕事だけでなく、リアルな恋愛模様へと発展しそうな予感だ。
第5話は8月12日(木)に放送される。杏奈から突然告白され、動揺する航。泉美は帰ってきた航の態度に違和感を抱く。会社では新作乙女ゲームの制作が進行する中、泉美や社員たちは航が今まで人を好きになった経験がないと知って驚き、誰かを好きになる気持ちを教えてあげようとする。
(文=ザテレビジョンドラマ部)