女優の小松菜奈が、3月5日に都内で行われた映画「余命10年」の公開記念舞台挨拶に、坂口健太郎、山田裕貴、奈緒、藤井道人監督とともに登壇。3月4日に公開されたばかりの同作。撮影に約1年をかけ、長い間向き合ってきた同作が公開を迎えた現在の心境を明かした。また、原作者・小坂流加さんの家族からサプライズで届いた手紙も披露され、小松や奈緒が何度も涙をぬぐう姿が見られた。
同作は、小坂さんの同名小説を小松と坂口のW主演で実写化したラブストーリー。数万人に一人という不治の病で、余命が10年であることを知った20歳の茉莉(小松)は、生きることに執着しないよう、恋だけは決してしないと心に決めていたが、和人(坂口)と出会ったことで人生が大きく変わっていく。
あざやかな緑色のワンピース姿で登場した小松は冒頭、「昨日無事に初日を迎えて、本当にさまざまなご感想を目にして、たくさんの人の心にしっかり届いてくれているんだなと、うれしさで心がすごく満ちています」とあいさつ。
「『この映画を小坂流加に捧ぐ』という言葉がすごく大好きで、小坂さんに届いたらいいなと思って、みんなで愛を込めて作ってきました。きっとその愛も思いも、いろいろなものがこのスクリーンの中に映し出されていたと思います」と思いを伝えた。
坂口は「1年という長い時間をかけてゆっくりゆっくり丁寧に作り上げてきた作品が、ついに皆さんに届けられることを考えるとすごく光栄に思うし、とても感慨深いなと思います」とコメント。
山田は「この作品は、生きることに戦っているというか、強く生きようというメッセージがすごく詰まっている作品だと思うんです。僕もこの作品を見て、『頑張ろう』『強く生きよう』とただただ思いました。皆さんにもそういった前を向ける力が届いていたらうれしいです」と語った。
奈緒は「1年という時間を通して四季を感じながらみんなと一緒に撮影をしてきて、いまこうやって舞台挨拶に4人で立てていることがこんなに幸せなんだなと、改めて、映画をやっていてこんな幸せな瞬間に立ち合えるということに胸がいっぱいになっています」と笑顔で話した。