中園ミホ氏から最終話に向けたメッセージ
――医療ドラマだからこそ、難しいなと思う点はどこでしょうか?
医療ドラマは難しいですが、資料集めは「ドクターX」から一緒の医療チームがいるので、そこは皆さんにお任せしています。すごく頼りになる方々なので、私はそういったものをきちんと読ませていただいています。
私の取材は、医療ではなく人間関係などがメインです。一緒にご飯を食べてリラックスしながらお話を聞いたり、忙しい中にできた休憩時間をいただいてリモートで取材したりと、本当に参考になりました。
私の書くものは「お仕事もの」と言われることが多いのですが、「お仕事もの」ではないと自分では思っているんです。確かにテーマに仕事があるかもしれませんが、そこではなくて、仕事の先にいる仕事をしている人に興味があるので、その人たちがどんな悩みを抱えて、どんな葛藤があって、どんな人間関係のトラブルがあるのか、そういったことを描きたいなと思って書いています。
――内山さんとの関係性を改めて教えてください。
戦友ですね。「ナサケの女」(2010年、テレビ朝日系)からずっと米倉さんとの作品を一緒にやってきましたし、最近では木村文乃さん主演の「七人の秘書」(2020年、テレビ朝日系)をやりました。私が「やりたい」と思ったことを形にしてくれるのは彼女です。私にとって彼女は、かけがえのない存在であり、なくてはならない人です。
――視聴者の方にメッセージをお願いします。
このドラマを見たらポジティブな気持ちで病院へ行きたくなると思います。例えばナースの仕事という枠を越えてお世話になっているところとか、彼女、彼らが善意でしてくれているからこそ、日本の医療が成り立っているということを思い出してほしいなと思います。
ナースたちの人間ドラマになっていると思いますし、その中の誰かに自分を投影できるキャラクターがいるんじゃないかなと。またお仕事している人に見てほしいです。
歩くんと静さんの活躍をぜひ最後まで見届けてください。