昂太の会社はすでに空っぽ…?
宣言通り昂太の会社にやってきた陽子。基樹は周りを気にしつつ、一室で陽子に会計資料の中身を説明する。
「一言でいえば、昂太の会社は空っぽだ。先月は会社の家賃も払えてない」と絶望的な言葉から始まる会社の収支状況。「仕事はあったはずでしょ?」と驚く陽子に、基樹は「経費の使い過ぎだよ。昂太は損益の計算すらできてない」と告げて会社が破産寸前の状態にあることを明かした。
たしかに前回明らかになった昂太の妻財っぷりは、かなり派手だ。女に貢いだバッグや旅行など、湯水のように使っていたのかもしれない。
しかし陽子は昂太の同級生・相沢佳奈子(内田慈)経由で、昂太が大口のスポンサーについてもらえる可能性を口にしていたことを思い出す。基樹もそれは知っていたようだが、不安は拭えない様子だ。「契約はこれからだ。それがうまくいけば倒産は免れるし、映画の撮影もできる」となにもかもが不安定で先の見えない話であると告げる。
陽子は苛立たしげに資料をめくるが、なかには昂太の個人口座に関する資料がない。「個人口座は?」と尋ねるが、基樹は「もしも昂太の会社の口座から他の口座に移されているとしたら、調べるのにはさらに時間がかかる」と苦々しい表情を見せた。しかし陽子は折れず、「調べて。出資するスポンサーが誰かも」とピシャリ。「それができなきゃ、朋美さんに全部バラす」という陽子の直接的な脅し文句に、基樹は色を失うのだった。
一方、別動隊として動いていた吉野芽衣(結城モエ)の元にはDV彼氏・峯田康生(犬飼貴丈)が…。昂太が理央の部屋に入る様子を撮影していた芽衣を見つけた康生は、芽衣の動きが陽子に関係していることを一瞬で見抜く。そして芽衣の制止も振り切って理央の部屋のインタ―フォンを押し、昂太のことを怪しくにらみつける。「人を呪わば穴二つ」という言葉もあるが、陽子の復讐に立ちふさがる障害は多そうだ。