大泉洋、ファイナル公演の武道館で熱唱 観客1万3千人が笑いと感動に包まれる集大成のステージに
これまでの歩みや近年の音楽的な成果などが凝縮された集大成のステージ
武道館のために用意したというスペシャルなアンコールは、まさかのマイケル・ジャクソンの名曲「マン・イン・ザ・ミラー」。マイケルのあの細やかなブレスやソウルフルな節回しやシャウトまで完コピ(?)の熱演にオーディエンスが笑いと拍手で応える。ちなみにこの曲のオケは、再現度を高めるため、バンドメンバーが使用楽器や音色までこだわり抜いたという。
アンコールの最後は「バカね…冬」から「バカね」を続けて披露。“愛してるよー!!”コールに「俺も愛してるよー!!」と応えて最後は〈ららら〉の大合唱から〈晴れのそーーーーらーーー〉とロングトーンの絶唱でオーディエンスを魅了。「ありがとうございました!! ありがとうね、武道館!!」。大泉が客席からの拍手と声援に応える。花道を歩きながら何度も投げキッスを繰り返し、身体を抱きしめるジェスチャーでオーディエンスに感謝を伝えると全編の幕が閉じた。
全編3時間強。本編16曲とアンコール3曲、そして十二分過ぎるトークと映像。2011年以来およそ13年ぶりとなったソロ公演は、50歳を迎えた稀代の人間力を持ったエンターテイナーのこれまでの歩み、北海道への郷土愛、仲間との友情、さらにはマルチな魅力と近年の音楽的な成果までもが凝縮された、まさに“集大成”と呼ぶに相応しいステージとなっていた。
◆文=内田正樹