定信の本来の姿とは…
第7話のラストでは、思い人である倫子へ子が流れる薬を盛った定信。家治が絡むと、思い人への愛もなくしてしまう定信の姿には、恐怖しか感じない。
さらに、続く第8話では、自分が原因で、倫子の子どもがなくなってしまったのにもかかわらず、定信は倫子に贈り物を届ける。贈り物には手紙が入っており、「こよい夜空をご覧ください。どんな暗闇にも花は咲きます」という内容が記されていた。
ナレーションとして流れた定信の声はあまりに優しく、一連の流れを知る身としては、その優しさがより残酷さを引き出している。「倫子殿には悪いことをしたのう」と自分がしたことに対し、反省も後悔もしていない様子の定信。
悲しむ倫子を慰める手紙とともに花火を打ち上げる定信に、「いやいや!おまえのせいや!」「こわ!え?こわ!」「本当の姿が分かんない!本当に分かんない!」と恐怖する声が寄せられる。その一方で、2つの顔を持つ定信に以前より深くハマってしまったという人も増加している。
3月14日放送の第9話では、再び、定信が倫子に急接近するという。倫子を慕う優しい定信の姿が本物なのか、それとも、己の目的のためであれば倫子さえも利用しようとする残酷な一面が定信の本来の姿なのか。それはまだ分からない。しかし、今後、定信の行動によってストーリーが大きく動くことだろう。
◆文=ザテレビジョンドラマ部