「めちゃイケ」最終回【全メンバーコメント】岡村「恥ずかしいですけど最後に言わせていただきます…」(後編)
加藤浩次(極楽とんぼ)
めちゃイケ始まったのが27歳くらいだったんですけど、その時ちょっとずつ仕事も入りだしてきていて。芸人ってもんは遊んだり、飲んだりそういうことがカッコいいと思っていたんですね。で、ロケバスの後ろでキャッキャ言っていたら、飛鳥さんにうるせーって言われていて。
めちゃイケの現場に来ると、岡村が毎回一生懸命やっている。こいつまじめだなーって最初のころ思っていたんですけど。で、また飲みに行って、寝てなくて二日酔いで来たりする。すると岡村がまた真面目に頑張ってる。なんだよこいつ。芸人って羽伸ばして遊ぶもんじゃないのか。また「めちゃイケ」行くと、何にも文句も言わないで、黙って一生懸命真面目に頑張っている。(岡村が)文句言っているのを見たことない。これだけ番組が続いたのは、そういう人間がトップにいたからだと思うんですよ。それをみて、「あ、自分もそうしないといけない」と。自分が変われました。岡村さんによって。一生懸命真面目にやろうと思って「めちゃイケ」も頑張れました。
でも(最終回)発表の時は「んー…」というのはありましたね。全部出来ていたのか?まだできるんじゃないかのか? もっと歳とったらダメなオッサンたちが面白くなれるんじゃないかって。 だから一番往生際が悪かったと思います。やっぱ悔しいですよね。本当に悔しい。始まりがあったら終わるって言いますけど、本当に悔しいです。でもみんなが次のステップでさらに自分の世界を作れるように、多分「めちゃイケ」終わるんだと思います。やるしかないんだと思います。やるべきことを。
最後に今、山本さんがテレビに出られないのに…。山本さんをテレビで使うのは難しいと思っています。そんな中で「めちゃイケ」最後のオンエアでこうやって頭から山本を…局の上の方と戦っていただいて、山本を出していただいて。飛鳥さん一同「めちゃイケ」のスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。その思いは受け止めているつもりです。本当に22年ありがとうございました。そしてこれからの僕ら「めちゃイケ」メンバーの活躍見てください。がんばっていきますんで。ありがとうございました。
矢部浩之(ナインティナイン)
あの、「めちゃイケ」は本当に長すぎるし、いろいろありすぎて短時間ではしゃべれないんですけど。やっぱり自分の中では特別な番組で。感謝ですよね。めちゃイケメンバーには。「とぶくすり」(1993年フジテレビ系)から「めちゃモテ」(1995年フジテレビ系)からメンバーが集まってきて。極楽とんぼ、よゐこ、オアシズと出会い。のちに加藤浩次がいっていたんですけど、岡村を御輿に載せて、自分らが担ぐんだと。なんとステキなたとえなんだと。オトナなたとえなんだと。普通若手なら、ど真ん中に行きたいはずなんですね、番組が一個あったらセンターでやっていきたいと思うのが。当初はカメラ前でもめたりしましたし。「余計なことすな」って言って(1996年にチームの輪を乱した有野に対し激怒した。のちに互いの誤解だったとわかった)。いまやったら面白くできていたはずなんですよ。こっちに余裕もないしテクニックもないし。申し訳ないなぁ。もし他にメインのコンビがいて、自分が担ぐ方ならそんなに早く理解できていたかなって自信がないです。だから芸人の3組には感謝しています。それから芸人ではない雛形、紗理奈、武田くん。「めちゃイケ」というのはお笑い番組なので、多分3人がやりたくないこともあったでしょうし、でも腹くくって理解も早くて、全力でめちゃイケのためにやってくれてる。自分がもし俳優か歌手で「めちゃイケ」に入れられたら、自分ならもっとスカしていたと思います。そうやって置き換えてみるとすごいなって。3人にも感謝してます。で、のちに新メンバーが入ってきて。これもジャルジャル、たんぽぽ、重盛、敦士、三中が入ってきて。それも自分に置き換えると、自分がピンで受けに行ってたら絶対受かってないです。自信は持ってほしいなと思います。結果、時間はかかりましたけどね、全員揃えてよかったなと思います。
みんな「めちゃイケ」のない、次のステージですよね。なのでみんなそれぞれ次のステージ行って「自分の番組はこれや」というのを、それぞれ見つけられたらいいなと思います。
岡村隆史(ナインティナイン)
「めちゃイケ」の放送時間も残りわずかとなってまいりました。「めちゃイケ」って、あんだけみんながいてる中で、やっぱり仲間だけどライバルということから始まってるからか、下手なことができんというか。それ全部見透かされているというか。今ちょっとナァナァでやったなとか。見透かされている。
(めちゃイケを)言い方で表現すると、「明日『ぐるナイ』か」「明日『ラジオ』か」「あっ!明日『めちゃイケ』か! 何撮るんやったっけ」。って。最終回なので言いますけども、フジテレビ「めちゃイケ」にむかうとき、レインボーブリッジをワクワクする気持ちで渡ったことは実は一度もありません。しんどかったり苦しかったり痛かったり、悲しかったり、悔しかったり。他の番組と違って、心の中が「キュッ」となる、そんな気持ちで22年間レインボーブリッジを渡ってきました。めちゃイケ始まっても正直なところ(メンバーが信じられず)一人でやってるくらいの気持ちでやっている時もあったし、周りに目を向けられないときもあったし。それもみんな本当は気づいていると思うし。
色々皆さんも悔しい気持ち、我慢あったと思いますが、岡村隆史という御輿をみんなで担いでいただいて、本当にありがとうございました。
でもああやって遅いんですけど、自分が休んでその間みんなが頑張ってくれたのが、改めてわかって。これも嘘くさく聞こえたらイヤなんですけど、感謝やなって思っているんですけど。
僕自身はもしかしたら「めちゃイケ」に戻ってこれないのかもしれない。テレビという所に戻ってこれないかもしれないという風に思いました。でも本当に自分でも奇跡だと思いますけど、待っていてくれた旧メンバーにも感謝しています。オーディションに受かって共にやってくれた新メンバーもありがとうございました。そして何より「めちゃイケ」に携わってくれた全てのスタッフの皆様ありがとうございました(涙で声が詰まる。矢部が「いいんですよ最後なんでね」とフォロー)。
そして、何より22年間「めちゃイケ」をかわいがってくださったお茶の間の皆さん、本当にありがとうございました。こんなこと恥ずかしいんですけれども、最後に言わせていただきます。「めちゃイケ」は僕の青春でした! 本当にありがとうございました。
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