恋も部活の原動力!? 志尊淳「学生に戻れるなら、恋したい(笑)」
みんなの絆が強まって、試合の後は自然と涙が
――今作では練習でも試合でも、バスケットをしているシーンがとても印象的でした。
バスケットをしているシーンがたくさん出てくるんですけど、僕がバスケットシーンを増やしてほしいと監督にお願いしたんです。なぜかというと、バスケシーンはセリフがなくてもコミュニケーションが表現できるから。みんなで練習したことがチームの団結につながることを練習期間中に感じたので、増やしてほしいと思ったんです。きっと観る方にもセリフがなくても僕らの関係性を感じてもらえるのではないかと。みんなで頑張ろうとか、みんなが大好きだと言うよりも、汗水垂らして練習しているシーンを見てもらった方が伝わると思ったんです。
――最後の試合の撮影は特に大変だったと伺いました。
試合のシーンの前日に体育館での3on3を撮ったので、2日連続でバスケシーンを撮ったんです。バスケットって1クォーターの15分間に集中的に動くスポーツですが、映っていないシーンでもその脇を全力で走っているからすごく体力を消耗するんです。だから、どんどん練習でできていたことができなくなっていった。でも、僕らはバスケシーンも全員自分たちで撮りたかったし、広い画を撮るときの一連の流れも全部自分たちですることをモットーにしていた。だから、その後は2日間動けなくなったし、声も出なくなりました(笑)。でも、その分、みんなの絆が強まって、試合の後は自然と涙が出てしまいました。
――チームメートは佐野勇斗、戸塚純貴、佐藤寛太、鈴木勝大ですが、このメンバーで良かったなと感じたことは?
まずはみんなが穏やかだったことです。それがT校の色になっていたと思います。いい意味で貪欲さを出す人がいなかったんです。自分のためのエゴイズムを働かせる人はいなかったですが、それぞれが周囲の人のことをよく見ていました。実は後輩のコロ(西銘駿)がシュートを決めるシーンは本当はないシーンだったんです。でも、みんなで監督に直談判しにいって、コロのシュートシーンをつくってもらったんですよ。みんなでご飯食べてる時にその話になったんですけど、T校として大事なのは勝つことではなく、チームとして一丸となって何かを目指すことで、駿が練習で頑張っているのをみんなが見ていた。だから、とても生意気なことだと分かっていましたが、1つでもシュートシーンをつくってもらえませんかとお願いしたんです。そうしたら監督が僕らが頑張って、コロのシュートシーンを撮る時間をつくったら加えてやると言ってくださって。それで「分かりました!」となり、コロのシュートシーンが実現し、本編にも使ってもらえて、本当によかったです!