大野智 初ラブコメ「十分楽しませてもらって満足!」
'16年4~7月にかけて放送されたドラマを対象に開催した「第89回ザテレビジョンドラマアカデミー賞」の全8部門の優秀賞が決定した。
最終回の平均視聴率19.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録するなど、高視聴率で話題となった松本潤主演の「99.9-刑事専門弁護士-」(TBS系)と、大野智主演の「世界一難しい恋」(日本テレビ系)が、読者票で最後まで接戦を演じたが、審査員の評価が高かった「99.9―」が、作品賞のほか、ドラマソング賞(嵐が歌う主題歌「Daylight」)に輝いた。
作品賞同様、大混戦だった主演男優賞は「世界一難しい恋」で主演を務めた大野智が受賞。大野は受賞の喜びを「うれしいです。ありがとう! 女性向けのドラマなのかなと思ってたら、いろんなところで、男性スタッフさんから“俺、見てますよ”とか“俺の友達も見てます”ってよく話し掛けられた」と振り返り、役作りについては「監督やプロデューサーと話し合いながら、バランスを見ながら作っていきましたね。スキスキを押し過ぎて気持ち悪くなってないか、とか(笑)。言葉使いもね。“あの女!”とか、言い方によっちゃ、サイテーな男だな、ってせりふが結構あったんですよ(笑)。だって、“神奈川県から出てけ!”とかさ、もーひどいせりふじゃん(笑)。そういうせりふを、ただのひどい人にならないようにどう言うか、そこはすごい考えながらやったね」とニッコリ。
また、初のラブコメを経験し、今後、ラブストーリーへの挑戦は?と尋ねると、「いや、いいですよ(笑)。いろいろやったよ。ある意味ベッドシーンもやったよ(笑)。僕は『世界一難しい恋』で十分、ラブストーリーを楽しませてもらって満足!」と締めくくった。
一方、主演女優賞には、初主演ドラマ「重版出来!」(TBS系)で黒沢心を爽やかに演じきった黒木華。「すごい役者さんに囲まれてお芝居ができるのは本当に楽しかったです」と振り返った彼女は、ドラマの魅力を「心ちゃんが主役ではあるけど、一人一人にスポットが当たっていて、自分が出ていないシーンもすごく好きなんです。安井(安田)さんの過去とか、五百旗頭(オダギリ)さんが一人で突っ走っていくのもすごく面白かったですし。『特にここが!』ってあげられないくらい、見どころの多い作品だったと思っています」と力強く語り、「続編ももしあるのであればやりたいですし、心ちゃんの前向きさは見習いたいなと思います。私は後ろ向きなので(笑)、ちゃんと前を向いて歩こうと思います」と次回作への意欲も明かした。
その他の受賞結果・各部門の順位詳細などに関しては、8月10日発売の週刊ザテレビジョン33号にて掲載中。
【ザテレビジョンドラマアカデミー賞とは】国内の地上波連続ドラマを読者、審査員、TV記者の投票によって部門別にNO.1を決定する特集です。'94年の4月クールからスタートし、各クールごと年4回行ってきた「ザテレビジョンドラマアカデミー賞」は23年目に突入。現在は、最優秀作品賞から、主演・助演男女優賞、ドラマソング賞、脚本賞、監督賞、ザテレビジョン特別賞の全9部門を、さまざまな観点から選出し、表彰いたします。※作品賞からドラマソング賞までの6部門は読者票と、審査員(5名)、TV記者票(編集部員計15名)の3者の割合が均等になるように票を集計して、選定。脚本賞、監督賞の2部門は前述の審査員と弊誌編集部員が投票して決定。ザテレビジョン特別賞においては合議の上、選出しました。