――各シーズンさまざまなゲストの方が登場するわけですが、どなたか印象的な方はいらっしゃいましたか?
皆さんすごく印象的なんですけど、現場で印象を持っちゃうとあまり良くないと思っていて、作品を見て印象に残ったのは、高岡奏輔さんでしたね。第1作でしたね。現場で見ていました。
結構淡々とお芝居をされるんですよ。それがこんなにおっかないんだと。いい“間”で、いい位置で、いいタイミングで振り向くんです。セオリーを知りきっている、それがすごく衝撃的でしたね。
――たばこを吸うシーンも高岡奏輔さんが一番迫力ありました。
高岡さんが「一番うまいたばこはもらいたばこだ」(※第1作の1シーン)と言ったらやっぱりまねしたくなりますよね(笑)。仕事中とかも「一番うまいたばこはもらいたばこだ」って言いたくなりますよね。そういうカリスマ性を内に秘めている方だと思います。
――今回の第5作で、青木さんの戸籍上といいますか、書類上の奥様が………
ちょっと間違えてもらいたくないんですけど、青木さんじゃないです、“須藤さん”ですからね(笑)。須藤さんは椿原っていうんでしたっけ? 名字が椿原だったということも判明して。僕自身が須藤という男に対して知らないことがたくさんあって、台本を読んでこいつを知れるというのは僕の中でも楽しいことで、客観的に見ればすごく面白い話で、知り合いにこういうやつがいたら、ちょっと連絡を取り続けたいうちの一人だなと。あんまりなかなかいないタイプですね。
――須藤さんじゃなくて青木さんは、普段ご自身が出演される作品を、ご自身でもチェックするタイプですか?
見たくないなと思っていたんですよ、自分が出ている作品は。でも見ないことには成長できないなと思って。まぁ辛い顔して見てますけどね、自分が出ているシーンとかは。
あの時のこういう感情の時は、俺こういう顔してるんだというのはすごく勉強になるんで、それが多分引き出しなんだと。だからそういうのを、なるべく自分が出た作品は怖いけど見て、見たくないというよりは怖いんですね(笑)、自分がどういうふうに出るか、どういう声でしゃべっているか。でもまず勇気を出さないことには成長しないと思って。
――今作も非常に個性的な役どころではありますが、今後こんな役を演じてみたいなど思いはありますか?
バンドマンの役とかやってみたいですね。ボーカルでいきましょう(笑)。楽器弾けないし、弾く練習期間も取れないと思うんで(笑)。ボーカルでいきましょう。正直(歌も)そこまで自信はないですけど、一応ミュージカルとかも何回かやらせていただいているので、多少それなりに歌も。何かそういうお話が来てから焦点を定めてやることはあるかもしれません。
――今回は映画ですけど、例えばバラエティー番組に出演したいなとか思いますか?
いや~出てみたいですよ(笑)。旅番組がやりたくて仕方ないですね。この前「俺旅」(tvkほか)という旅番組をやらせていただいたんですけど、とても楽しかったので。
――トーク番組とかいかがですか?
トーク番組とかも出てみたいですね。もちろん出てみたいですよ(笑)。「踊る!さんま御殿!!」? そんなところに出られるほどの男になれるとは思ってないですよ(笑)。「徹子の部屋」? そんなレベルの高い番組に出られたら最高ですけどね。夢のまた夢ですよ。
――では最後に作品の見どころをお願いします。
今回は現実的なお話をインスパイアしたというのが主軸にあるんですね、そういう現実もあるよと。忠臣編は熱くて暗いお話、須藤編はちょっとほんわか温かさがあるみたいなイメージが付いたかと思うんですけど、それを破壊できるくらいの物語があります。「闇金ドッグス5」をよろしくお願いします。
1月14日(土)からシネマート新宿ほか公開
【HP】yamikin-dogs.com
(C)2016「闇金ドッグス4&5」製作委員会
■PROFILE
青木玄徳(あおき つねのり)
'87年10月19日生まれ、埼玉県出身
'11年にミュージカル「テニスの王子様」2ndシーズンで氷帝学園の部長・跡部景吾役で俳優デビュー。その後、ドラマ「仮面ライダー鎧武」、舞台「海峡の光」、「瞑るおおかみ黒き鴨」(主演)、「パタリロ」、映画「闇金ドックス3(主演)、「コープスパーティー Book of Shadows」、「インターン!」、「Bros.マックスマン」などに出演。現在ドラマ「猫忍」にレギュラー出演中。今後の待機作に、映画「探偵は、今夜も憂鬱な夢を見る。」('17年初春公開)、「くらわんか!」('17年夏公開/主演)、舞台「里見八犬伝」など多数