響け!ユーフォニアム3のあらすじ一覧
“完全な実力主義”とは理解をしていたものの、まさかのオーディション結果に部内に衝撃が走る。部員たちはいつも以上にピリピリしており、橋本がいう“音を楽しむ”ということから程遠い状態になってしまう。それは久美子も同様で、“いつも通り”を意識しようとするも、自身のソリ落選というオーディション結果に動揺を隠せないでいた。そんな久美子に奏が声を掛けてくる。
関西大会突破に向け、3日間の合宿がスタートする。おなじみの音楽指導者である橋本真博、新山聡美も参加し、練習にもより一層熱が入る。大会ごとにオーディションを行うことにした北宇治高校吹奏楽部では、合宿1日目の夜に関西大会のメンバーを決めるオーディションを行うとあって、緊張感が漂っていた。そんな中、久美子はオーディション前に風呂場で真由と一緒になる。
府大会を無事に突破し、北宇治高校吹奏楽部の部員たちはしばしのお盆休みを満喫する。貴重な休みを充実させるべく、久美子は受験勉強もほどほどに予定を詰めていく。休み初日に葉月や奏たちと大学説明会へ参加した久美子は、大学のブースを見て回るが、なかなか将来やりたいことを明確にできずにいた。そんな久美子とは対称的に葉月は進路をすんなり決めてしまう。
修学旅行もあっという間に終わり、コンクール府大会メンバーを決めるオーディションが近づいてくる。部員たちが練習に励む中、真由は転校してきたばかりの自分がオーディションを受け、コンクールの舞台で吹くことに対して申し訳なさを感じているという。北宇治は実力主義だからと説く久美子だったが、真由は納得した様子を見せないまま、運命のオーディション当日を迎える。
サンフェスも無事に終わり、8月のコンクールに向けての練習が本格化する中、久美子たちは部の目標である“全国大会金賞”を達成するためにオーディションの形式を変えることにする。初めてのコンクールの者や、最後のコンクールの者など、それぞれの思いを胸にチャンスをものにしようと意気込む部員たちだが、真由は独り浮かない顔をしていた。
初心者も少しずつ上達し、部の雰囲気も好転。サンフェスとコンクールを並行で練習するハードな日々だが、皆前向きに取り組んでいた。しかしそんな中、求だけは不機嫌さを隠そうとせず、周囲も気を遣う始末。緑輝がフォローするも、求の頑なな態度は変化しなかった。そしてサンフェス当日、北宇治高校の前に演奏するのが求の出身校・龍聖学園だと分かる。
ユーフォニアムを吹いていた少女は強豪・清良女子からの転校生・黒江真由だった。葉月が吹奏楽部に入部するのか確認するが、真由は迷っているという。3年生の自分が入ることで部のバランスを崩してしまわないか心配する真由を久美子が励ますと、真由は吹奏楽部へ入部を決める。そんな中、吹奏楽部ではサンライズフェスティバルに向けての練習が始まろうとしていた。