<いだてん>北香那、金栗四三の生徒を演じ「『パパ~』と駆け寄った時、感動して泣いてしまいました」
「ごきげんよう~」って言い合いました(笑)
――竹早の生徒役は、皆さんで仲良くされてたんですね。村田、溝口(松浦りょう)、白石(百瀬さつき)役の3人とは一緒のシーンが多かったと思いますが、どんな雰囲気でしたか?
最初はみんな人見知りしてたので、お互い探り探りな感じでした。
でも撮影が進むにつれてすごく仲良くなって、クランクアップした今は、定期的に会う仲になっています。
この間も、みんなで朝ご飯を食べに行ってから写真展に行ったんですけど、「ごきげんよう~」って言い合いました(笑)。
――一緒にスポーツをしたからこそ、仲良くなれた部分もあるんですかね。
あると思います。
テニスでダブルスをお互いに組んでたので、「難しいね」って会話をしながら近づいていって、すごくできる子に「何かスポーツやってたんですか?」って聞いたり。
そうやって、仲良くなっていったような気がします。
――生徒の目線から見て、金栗四三さんってどんな先生ですか?
私の学生時代には、あんなにお茶目な先生はいなかったので、ああいう先生がいたら良かったなって思いました。先生のことを「パパ」って呼ぶくらいの信頼関係ってなかなか築けないですよね。
――勘九郎さんの印象はどうでしたか?
いらっしゃると現場が一気に明るくなる感じがある、本当に優しい方です。
最初にお会いした時から、役名ではなく「香那ちゃん」って呼んでくださったんです。お芝居でも勉強になることがすごくありました。
あと、脚がきれいなんです! 役の上でも「どうやったらこの脚になるの?」って言うシーンがあるんですけど、本当にきれいでした(笑)。
――では、金栗先生についていくようになる生徒たちの気持ちには共感しましたか?
すごく共感しました!
竹早のみんなで話していたことなんですけど、自分の気持ちと役の気持ちが平行して進んでいっているような感覚があったんです。カメラの前以外でも、勘九郎さんと私たちの間にはドラマと同じような関係性があって。役を“演じている”という感じはあまりなかったです。